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2016年11月 5日 (土)

総理/山口敬之

Photo 最悪の形で総理を辞任した安倍は、正に政治家として地獄に堕ちた。安倍が経験したのは二つの地獄である。一つは、「総理の座を投げ出した敗残者」としての外部からの酷評。そしてもう一つは、「自信の喪失」という内面の崩壊である。

安倍総理の特徴は日本はこうあるべきという絵が明確であるということである。

「誇りの持てる国づくり」をキーワードに、内政も外交も一貫して同じ色合いで描かれている。

極めてシンプルである。

好むと好まざるとにかかわらず、わかりやすさにおいては群を抜いている。

それだけに安倍総理が好きという人と嫌いという人が極端に分かれる。

特にメディアは得てして安倍総理に否定的である。

政権内部の人間関係が円満な時には「なれ合い」と批判する。

意見の食い違いが見られる時は「不協和音」「閣内不一致」と攻撃する。

果断な決断をした際には「独裁者」

協調を優先すれば「優柔不断」

党や役所の自主性を尊重した場合は「丸投げ」と攻撃する。

要するに、為政者が「何を」「どう」やろうとも、メディア側はそれを批判する形容詞を用意しているのである。

にもかかわらず、安倍政権は安定している。

著者はそれについて「安倍は自らの祖父・岸信介以来滅多に見られなくなった『媚びない政治』を再興しようとしているのではないか。

そしてこの『志』は、2007年の第一次安倍内閣が崩壊してから5年後の総裁選に再出馬するまでの復活過程において徐々に形作られたと言っている。

失敗を糧とするお手本のような実例ではないだろうか。

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