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2016年11月29日 (火)

「好き嫌い」と才能/楠木建

Photo 常に新しいことをするのが好きです。キャッチアップはあまり好きではなく、無から有を作る楽しさが格別です。何かを新しく開発したときの商談は熱意があふれています。売れるか売れないかといったらわかりませんが、「やってみなあかん」という気持ちになるように、相手を巻き込んでいきます。

本書は楠木氏と各界の著名人との対談をまとめたもの。

テーマは「好き嫌い」

上記はアリスオーヤマの大山社長の言葉。

大山社長は常に新しいことをするのが好きだという。

おそらく、このような社長のもとには、新しいことをするのが好きな人材が集まってくることだろう。

そして新しいことをすることが評価されるようになる。

するとそれが社風となる。

するとますますそのような人材が集まるようになる。

「好き」を経営の中心に据え成功した例だと思う。

しかし、世の中を見渡してみると、これとは逆のことをやっている会社の方が多い。

「仕事に好き嫌いを持ち込むな」という上司も多いのではないだろうか。

でも、著者は仕事こそ「好き」を柱に据えるべきと言っている。

なぜか?

単に「食っていく」ための仕事であれば、好き嫌いはとりあえず横に置いておいたほうがいいかもしれない。

四の五の言わずに与えられた仕事を期日までにきちんとやる。

それで仕事としては一応回っていく。

しかし、これは「マイナスがない」というだけの話。

「みんなができることが自分もできる」は、プロの世界ではゼロに等しい。

そのことにおいて「余人をもって代えがたい」とか「この人にはちょっとかなわない……」と思わせる。

これがプロというもの。

ではそのためにはどうすればよいのか。

「好き」を仕事にすることなのである。

プロのスキルを身に付けるには気の遠くなるような努力の積み重ねが必要となる。

それは「我慢」の限界を超えるもの。

たんなる我慢や努力では燃え尽きてしまう。

だからこそ「好き」を仕事にする必要があるのである。

なぜなら「好き」なことであれば、努力も苦にはならない。

いや、むしろ、好きなことをやっているのだから、努力しているとも感じないかもしれない。

そうすれば、気が付いたときには、他の人には真似できないようなプロの仕事ができるようになる。

そしてそのことを今は時代が後押ししてくれる。

今やその人しかできない仕事が価値を持つような時代になってきた。

誰でもできる仕事は将来、人工知能やロボットにとってかわられるかもしれない。

だからこそ「好き」を仕事の中心に据える必要があるのではないだろうか。

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