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2016年11月11日 (金)

中東から世界が崩れる/高橋和夫

Photo イラン、エジプト、トルコ以外の国々の大半は、二〇世紀になって人工的につくられた〝国もどき〟であり、端的に言って、強い民族意識や国家意識を欠いている。

世界を人体にたとえると、中東は経済の血液を体全体に送り出す心臓である。

この心臓での異常は、血液の流れの中断を通じて、世界に影響を与えていく。

また、ISのテロは世界の問題になっている。

それだけに中東の情勢には注目をせざるを得ないのだが、分かりにくいというのもまた事実である。

その本質は、どうも中東の国々の大半は人工的に作られた国家であるというところにありそうだ。

様々な民族が一つの国家の中で混在する。

それをまとめるためには極端に言えば強い独裁者が必要になる。

独裁は悪だとは思うのだが、それによって人工国家がまとまっていたというのもまた事実である。

いまの中東の混乱も、独裁者が倒れ、民主化の風が吹きあれたことがきっかけとして起こっている。

今のイラクの現状は、ISの一方的な実力による勝利というよりも、イラク国内にその受け皿があったと見るべきだ。

ホッチキスで仮綴じした「国もどき」には、常にこうした危険が伴っている。

独裁は悪、民主主義は正義、とひとくくりには言えないところに難しさがあるのではないだろうか。

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