« 幸せな小金持ちへの8つのステップ/本田健 | トップページ | なぜ、戦略を実行するのはむずかしい? 組織のなやみ研究所 »

2016年11月25日 (金)

「爆買い」後、/中島恵

Photo この光景、よく考えてみると、私たちは以前、どこかで見たことがないだろうか。
 免税店に列をなして大量のブランド品を買い込んだり、同じお土産を何十個と買ったりする姿は、80年代のバブル期の日本人と似ていないだろうか。

確かに中国人の爆買いの光景は80年代バブル期の日本人の姿と似ている。

あの頃、日本人もヨーロッパやハワイ、香港などでブランド品の「爆買い」を繰り広げていた。

世界中の不動産を買いあさったり、挙句の果て、アメリカの文化の象徴である映画会社を買ったりしたのものである。

それだけではない。

マナーに関しても、決して立派な振る舞いをしていたとはいえなかった。

スイスで日本人観光客のマナーの悪さが評判となり、困り果てた在ジュネーブ日本領事館が、これ以上重要な文化財に落書きしないよう、日本人のためにわざわざ「落書き帳」を作ったという話も残っている。

こう考えると、今の中国人の姿と、80年代の日本人の姿がダブって見える。

中国人の「爆買い」を批判するのは、ある意味、天に唾するようなもの。

ここは、むしろ「爆買い」のプラスの面を見た方がよさそうだ。

では、「爆買い」のプラス面は何だろう?

関連業者が経済的に潤うというのはその中の一つであろう。

しかし、それだけではない。

むしろ、経済面以外に目を向けると、違った面が見えてくる。

それは「本当の日本人の姿を知ってもらう」ということ。

中国では反日教育が繰り広げられている。

学校の教科書も反日的な記述であふれている。

中国のマスメディアはプロパガンダが中心で、日本についてのポジティブな報道は少ない。

国民もそのことを知っていて、中国人は日本のものを含めた、すべての報道について信用していない。

信用しているのは友人や身内から流れてくるSNSやクチコミだ。

近年、インターネットが発達したことにより、ようやく少しずつ「日本の正しい情報」が伝わり始めた。

日本に来て爆買いした中国人は、単に物を買っただけでなく、日本人に直に接した人たちでもある。

学校教育やマスコミを通じて知った日本人とは明らかに違うことを肌感覚で知ったはずだ。

その体験が口コミで伝われば、それほど日本にとってプラスはことはない。

そんな視点で「爆買い」を受け止めれば、違った面だ見えてくるのではないだろうか。

« 幸せな小金持ちへの8つのステップ/本田健 | トップページ | なぜ、戦略を実行するのはむずかしい? 組織のなやみ研究所 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「爆買い」後、/中島恵:

« 幸せな小金持ちへの8つのステップ/本田健 | トップページ | なぜ、戦略を実行するのはむずかしい? 組織のなやみ研究所 »