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2017年1月27日 (金)

模倣の経営学/井上達彦

Photo_2 フランスの作家のシャトーブリアンは、次のように述べてその本質を言い当てている。
「独自な作家とは、誰をも模倣しない者ではなく、誰にも模倣できない者である」

模倣というとあまりいいイメージは持たれない。

でも、本当の意味で独創的な商品やサービスはそれほどあるものではない。

一見、オリジナリティーあふれるものでも、実は模倣であったりすることは多い。

例えば、クロネコヤマトの宅急便のアイデアは、牛丼の吉野家から生まれた。

宅急便を立ち上げた小倉昌男氏は、当時、牛丼一筋に絞り込んで成長してきた吉野家を見て、「取り扱う荷物の絞り込み」というアイデアを思いついたと自著『小倉昌男 経営学』に書いている。

トヨタの生産システムにしても、セブン‐イレブンの流通システムにしても、お手本から原理原則を学び、実践の中で生まれた矛盾を解消しながら仕組みを整備することによって、ライバルから模倣され難い仕組みを築いていった。

模倣によって生まれた仕組みであっても、そのオリジナルを凌駕するに至ったのである。

模倣は悪いことではない。

むしろ、オリジナリティあふれるものを生み出すプロセスとして模倣があると考えた方がよい。

つまり、見倣う、真似るというところから出発することが何よりも手っ取り早い方法。

自分より優れた人物を捜して、その人から徹底して学び取る。

学び取って、学び取って、もう学び取るものがないようにしてしまう。

徹底してその人に見倣い、研究し、模倣する、その過程で個人の能力は相当高まる。

そして、その高まった能力によって個人のオリジナリティというものが生み出されることになる。

要は「守破離」である。

まず徹底的に倣い、その上で「お手本」の教えを破り、しかる後に自分独自のものを確立する。

個人の能力開発であっても、企業のビジネスモデルの確立であっても、基本になる考え方ではないだろうか。

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