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2017年1月22日 (日)

自分でつくるセーフティネット/佐々木俊尚

Photo 人間関係ってのは「鉄道から自動車へ」って変わっていくんじゃないかと思っています。
 いままでの人間関係は、鉄道だった。これからはこれが自動車になる。

ここで言っている「電車」とは、家族、友人、会社、地域社会等、これまでのリアルな人間関係を指す。

一方、「自動車」とはSNSに代表されるバーチャルなネットワークの中での人間関係。

前者は「強いつながり」、後者は「弱いつながり」

どちらが良い、悪いではなく、時代の流れの必然としてそうなってゆくということ。

また、必ずしも「強いつながり」が良いとは限らない。

例えば、「きずな」「きずな」とうるさくてスローガンの好きな会社は、ブラック企業の可能性が高い。

「強いつながり」は逆に窮屈な人間関係を助長する。

仕事を早く切り上げて定時に帰ろうと思っても、周りに気兼ねして帰れない。

その結果、過重労働になる。

逆に言うとこういう、ブラックな定められた人間関係から自由になれば、わたしたちはいちいち「きずな」とか言わないでもすむようになる。

そのほうが実は見せかけのきずなじゃない、本当のきずなをつくることができるようになる。

電車(会社)では、電車の中の人間関係ですんだ。

でも電車から降ろされて自分でクルマを運転すると、クルマとクルマの関係になる。

どこで誰と出会うのかわからない。

道を走っていれば無数の交差点があり、合流地点があり、横断歩道があり、いろんなところで見知らぬクルマと出会う。

見知らぬクルマとうまくコミュニケーションしないといけない。

しかし、弱いつながりのほうが、ずっと新鮮な情報が流れやすい。

なぜなら、弱いつながりということは、相手と自分の共通点が少ないわけだから、自分の知らない情報を相手が持ってる可能性は大きいのだから。

つまり、自分にとって本当のセーフティネットになるのは弱いつながりの方ではないかということ。

弱いつながりでは肩書は通用しない。

肩書きじゃなくて、中身そのもので勝負する時代になってくる。

これからの時代、弱いつながりを大切にして、多くの人とつながっていくことが求められてくるのかもしれない。

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