脳が冴える15の習慣/築山節
多くの現代人が衰えさせているのは、おそらく前頭葉のテクニック的な部分よりも、指令を出し続ける体力です。
脳の基礎体力は、日常的な雑用を面倒くさがらずに片付けることで鍛えられますが、現代ではその日常的な訓練の機会が減っている。
現代人は脳の基礎体力が衰えているという。
原因の一つは、日常的な雑用が減っているから。
考えてみれば確かにそうである。
便利な世の中になったということは、日常の雑用がどんどん減ってきたということ。
これは逆に言えば、脳の基礎体力を鍛える訓練の機会がどんどん減ってきているということでもある。
確かに、男性の場合、定年退職した後、急激に衰える人が多いと聞く。
女性の場合は、家事という仕事がずっと続くわけだが、男性の場合、仕事を辞めると何もしなくなる。
これは身体にも脳にも良いはずがない。
人間はどこかで、会社なり学校なり、自分以外の誰かに動かされている環境を持っていなければならないということであろう。
何も強制されていない環境に置かれると、人間はいつの間にか、生活リズムを失い、面倒なことを避けるようになる。
脳は基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできている、という。
だから、無理してでも雑用を作り、それをすることを習慣化することが必要ということであろう。
« 世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた/ムーギー・キム | トップページ | 模倣の経営学/井上達彦 »
コメント