聞き出す力/吉田豪
ボクは「人の話を聞くにはどうすればいいですか?」と質問されると「相手に本気で興味を持つこと」と答えるようにしているんだが、先日、「じゃあ、興味を持てない相手と話すときは?」と聞かれて、こう答えた。
「そんなときは愚痴を聞けば大丈夫!」と。
数多くのインタビューをしてきた著者も相手に興味を持てないことがあるという。
ただ、それほど興味のないインタビューをやることになったとしても、その相手の著書なりブログなり雑誌記事なりを読み漁れば、どこか必ず好きになれるポイントが出てくるという。
やはりインタビューは事前準備が大事だということであろう。
インタビューで一番やっていけないことはウソをつくこと。
相手を好きでもないのに好きだと言えば、必ずボロが出る。
人間の本音は必ず表情や態度、しぐさに表れるもの。
相手に興味を持てれば、相手の話が面白かったら本気で笑える。
それがインタビューに命を与える。
しかし、どうしても興味を持てない相手もいるもの。
その場合には愚痴を聞けばよい、という。
人はみんな誰かに愚痴を聞いてほしいもの。
たとえその問題は解決しなくても、モヤモヤしていることを口に出すことで少しはスッキリできるはず。
そのうちに本音が出てくる。
一つは相手に興味を持つこと、次に相手の愚痴を聞くこと。
覚えておいてよいインタビューのコツである。
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