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2017年1月 2日 (月)

企業内学習入門/シュロモ・ベンハー

Photo 企業経営という観点にたったとき、「人を育てる」ということは、とても大切ではありますが、一つの「手段」です。ビジネスの成果という目的につながってこそ意味を持つのであり、ただ「人が育つ」だけで終わってはいけないのです。変転する環境の中で、どのように「業績を持続的に向上させるか」を念頭におき、その目標に向けて行動を変革し、その行動を持続させ、必要な知識や文化を組織として獲得し活用していかなければなりません。それが「企業内学習(Corporate Learning)」の考え方なのです。

企業内学習について論じた本である。

翻訳本であり、しかも対象は大企業なので、私が関与している中小企業には当てはまらない部分もかなりあるが、企業内学習の基本的な考え方は非常に参考になる。

企業内学習が目指しているものはいわゆる「学習」ではない。

むしろ行動の変化や業績の向上であるべきだ。

知識やスキルの習得ももちろん重要である。

だがそれは企業内学習の最終目的ではないし、そのテーマでもない。

企業に価値をもたらすのは知識やスキルそのものではなく、その応用だということ。

つまり、多くの企業内学習の目的は、人々の行動を変え、彼らが企業に価値をもたらすように仕向けることなのである。

今やビジネスモデルだけで差別化することは難しくなってきた。

どんな画期的なモデルをつくっても、すぐに他社が真似をしてくる。

これほど変化の激しい時代である。

しかし、人材能力で差別化したらどうだろうか。

そうそう簡単には真似できない。

人材育成には時間がかかるからである。

そのように考えると、人材育成こそ長期的な差別化戦略であるといえるのではないだろうか。

特に優秀な人材が入ってくることの少ない中小企業こそ、企業内学習に力を入れるべきではないだろうか。

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