見た目だけで人を見抜く技術/石丸 賢一
1920年代に裁判所の治安判事であったエドワード・ジョーンズ(Edward Vincent Jones)は、数千人もの犯罪者を観察して、その顔に共通の特徴があることに気がつき、法廷に立つ被告人がどういう種類の犯罪を犯したのかを、顔を見ただけでほぼ正確に推測できるようになっていました。
「人は見た目だけで判断してはいけない」と、よく言う。
一方、「人は見た目で見抜くことができる」というのもまた事実である。
パーソノロジー(人相科学)という学問がある。
エドワード・ジョーンズの業績を検証するために、今日まで2万人以上を対象に追跡調査を行い、85%以上の精度で正しいと分かっているものが150項目以上発見されている。
これが本書で紹介している、パーソノロジーである。
人間は、「思考」と「感情」と「本能」の3つの機能を基本としている。
「思考」には、前頭葉の細胞量と形が、 「感情」には、側頭葉の細胞量と形が、 「本能的行動」には、小脳の細胞量と形が、影響を与える。
ということは、
上部の額の形状から「思考の法則」を読み取り、
中部の耳・眉・目から「感情の法則」を読み取り、
下部の顎・鼻・口から「本能的行動の法則」を読み取れるということ。
大雑把に言えば、
上部の面積や体積が多いタイプの人は「思考派タイプ」
中部の面積や体積が多いタイプの人は「感情派タイプ」
下部の面積や体積が多いタイプの人は「本能的行動派タイプ」である。
これには科学的裏付けがある。
パーソノロジーが単なる人相学ではないといわれる所以であろう。
私たちの顔のパーツの一つ一つに意味があり、才能を表している。
一人一人は、ユニークで、そのユニークさが顔に表れている。
ただ、その意味が分からなかっただけなのである。
追究してみる価値のある学問だと思う。
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