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2017年2月16日 (木)

国防の常識/鍛冶俊樹

Photo 阪神淡路大震災での死者は約6000人だが、もっと迅速に救出が行われていれば少なくともあと1000人は助ける事が出来ただろう。自衛隊が軍隊として使用されなかったが故の犠牲者である。

国家は主権、領土、国民の三つの要素からなる。

従って国家を防衛することは、必然的に主権を防衛し領土を防衛し国民を防衛することになる。

そして、それを担うのが普通の国であれば軍隊だが、日本では自衛隊である。

これが大いなる矛盾を生んでいる。

自衛隊は24万人の巨大組織であり、小銃を持って軍事教練に励み戦車も戦闘機も潜水艦も擁している。

自衛隊は紛れもなく軍隊である。

現に、海外では自衛隊は軍隊と認知されている。

ところが、この明快な結論が国内ではすんなりと受け入れられない。

なぜなら「自衛隊を軍隊だ」と認めてしまうと、「自衛隊は違憲であり直ちに解散すべし」となる。

そこで「自衛隊は法律的には軍隊とはいえない」という奇妙な論理を展開する事になる。

この矛盾が様々な問題を引き起こす。

例えば、阪神淡路大震災では、自衛隊の出動が遅れた。

軍隊は緊急事態に即応する。

従って自衛隊は即応してはならなかった訳である。

また自衛隊は交通渋滞に巻き込まれてなかなか前に進めなかった。

軍隊は自ら交通規制を行い、従って交通渋滞に巻き込まれる事はない。

だから自衛隊は交通渋滞に巻き込まれて軍隊でない事を示さなければならなかった。

そのため、救われるべき命が救われなかった。

東日本大震災の時にはこの問題は少しは解消されたものの、矛盾を抱えた存在であることに変わりはない。

もうそろそろ、この問題、スッキリさせたらどうだろう。

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