0秒リーダーシップ/ピョートル・フェリークス・グジバチ
残念ながら、そんな日本人にも1つ、足りないなと思うものがあります。これからの時代、グローバル標準で仕事をしていくためには、もちろん語学力も必要なのですが、それ以前にもっと大切なことがあるように思います。
それが、自ら手を挙げて動き出すための力、「リーダーシップ」です。
日本人に足りないもの、それはリーダーシップであると著者はいう。
リーダーシップとは、リスクを取って新しく何かを始めることを意味する。
リーダーシップとは、従来の自分の枠を超えて、新たな一歩を踏み出すこと。
そして、リーダーシップを別の言葉に置き換えると「影響力の行使」である。
リーダーシップは、 リーダーの肩書を持つ者だけが発揮すればいい、というものではない。
年齢、肩書、職種、役割に関係なく、だれもが発揮できる力、それががリーダーシップである。
リーダーシップはもって生まれ持ったものではない。
リーダーシップはトレーニングによって鍛えることができる能力であり心構えである。
伸ばそうと思えば伸ばすことができるという意味で、生得的な資質とは違う。
その気になれば、誰でもリーダーシップを身につけることができる。
つまり、リーダーシップは、持って生まれた性格でもなければ、その人を特徴づける個性でもなく、選択の問題だということである。
発揮するか発揮しないか、取るか取らないかは、その人自身が決めることである。
いま世界はものすごい勢いで変化してきている。
ところが多くの日本人はこのことに目を向けようとしない。
日本人はともすると、こうした変化を「対岸の火事」とみなして、自分のこととは考えない傾向があるようだ。
日本人の問題は、この変化に目を閉ざし、リーダーシップを自ら選択し、身に付けようとしないということではないだろうか。
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