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2017年4月23日 (日)

大麻ヒステリー/武田邦彦

Photo 結論としてWHOの委員会は「大麻は健康上は問題がない」としています。

大麻を所持したり使用することは日本では違法とされている。

しかし、そもそも大麻は有害なのか?

実は科学的にはもう答えが出ており、無害なのだという。

そもそも、太平洋戦争が終わるまで、日本は2000年にわたって大麻を普通の作物として利用していて、全国に大麻畑が広がっていた。

ではそれがどうして違法とされるようになったのか。

そしてその発端は悪名高いアメリカの禁酒法だという。

禁酒法は1920年から1933年まで施行され、消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止された。

法の施行のために大量の捜査員が採用された。

ところが、その後、禁酒法の廃止にともなって捜査員が大量に余るという事態が生じた。

仕事がなくなれば、クビになるしかない。

さらに、大麻課税法制定の裏側には、メキシコなどから移ってきたヒスパニック系の人たちに対する感情的な反発があった。

つまり、禁酒法で活躍してくれた捜査員の仕事先は見つかるし、もともとヒスパニック系の人たちが街に進出してくることを快く思わない人たちは、これ幸いとマリファナを敵にした。

禁酒法の廃止から大麻課税法制定までの4年という期間には、そういう意味があった。

つまり、少し表現に問題はあるが、「失業対策のために大麻を悪者にした」という側面があった。

アメリカで1937年に成立した大麻課税法は、その後、約10年で日本に上陸する。

1945年、「ポツダム省令」が発せられる。

このGHQの指令によって日本列島では歴史上初めて「大麻は麻薬」であるとされた。

ところが、当のアメリカでは現在、大麻を合法としている州が数多くある。

ところが日本では以前、大麻は違法である。

実際、それによって逮捕され、一生を棒に振った人は多くいる。

科学的に無害であると結論が出ているにも関わらず法改正の動きが出てこないのか、どこかで日本人が思考停止の状態に陥っているからに他ならない。

豊洲移転の問題などでもそうだが、科学的に無害であるとしても、日本人は感情的にそれを受け入れられない。

日本人の思考停止の構図がこんなところに表れているのではないだろうか。

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