「マネジャー」の基本&実践力がイチから身につく本/小倉広
「“人を通じて事を成す”のが、マネジャーの仕事です」
多くの場合、優秀なプレーヤーがマネジャーに抜擢される。
しかし、プレーヤーとして優秀である人がマネジャーとして優秀であるとは限らない。
むしろ、逆になることが多い。
自分が優秀であるがゆえに、部下に過大な要求をする。
部下がそれをできない場合、「そんなこともできないのか」と叱責する。
そして、「だったら俺がやる」と全部、自分でやってしまう。
確かに仕事は全部自分でやってしまった方がうまくいくことが多い。
しかし、それでは部下は育たない。
また、そのやり方には限界がくる。
長期的に見れば、業績も低迷する。
だからどっかで踏ん切りをつけて部下に仕事を任せることである。
そのタイミングなのだが、「できるようになってから任せよう」では、遅すぎる。
「できないけれど任せる」くらいでなければ、人は育たない。
優秀なマネジャーは、常に「次にどの仕事を任せればよいか」を考え、部下に多くの経験を用意する。
そのために、著者があげている次の3つのセルフチェックは参考になる。
第一に、部下へ教えるのが面倒で自分でやってしまっていないか?
第二に、部下ができるようになってから任せようとしていないか?
第三に、メンバーに失敗させるのが必要なことを忘れていないか?
仕事を任せるための重要なチェックポイントではないだろうか。
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