究極のマネジメント法/後藤勇人
つまり仕事とは、売上というスコアを他社と競い合って上げる、「最高にスリルがあり、ワクワク、ドキドキしながらやる」大人の楽しいゲームなのである。
経営者の仕事は重労働である。
特に中小企業の場合、売上や利益があがるかどうかは社長の責任と言ってよい。
だから業績の動向に一喜一憂する。
だが、これは一種のゲームだと考えることもできる。
だから、中小企業の社長は高齢になってもあまり衰えない。
活き活きとしている。
これが社員と大きく違う点である。
そこに問題を感じた著者が考えたのが、社員経営参加型マネージメント法の導入である。
経営者と社員の決定的違いは、ゲームに参加しているか、参加していないかの差。
だったら、社員にもゲームに参加してもらおうというわけである。
例えば、基本給を維持する時の来客数をしっかり社員に教え、1人増えたらいくら特別手当てが付くのかを明確にし、しっかり伝えておく。
すると社員は自ら考え、動くようになる。
自ら率先して行動するのと、人にやらされるのでは、人間の行動は100%違ってくる。
また、唯一、人が変わる時は、自ら変わろうと自分自身で気がついた時だけである。
人は、自分で気づいて変わろうとした時でなければ、絶対変わるものではない。
社員のモチベーションアップの一つの試みと言ってよいのではないだろうか。
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