仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?/飯野謙次
今まで無意識に行なっていた思考を、明確に言葉にすることで、ミスをなくし、効率を上げることができます。
人間はミスをする動物である。
しかし、ミスが多い人と、ほとんどミスをしない人がいることも事実。
ミスの少ない人は、普段の生活から「ミスをしない習慣」が身についている。
一方で、ちょこちょことミスをしてしまう人は、「ミスをしやすい習慣」になっている。
ミスをしない習慣を身につけると、身の回りのミスが驚くほど減っていく。
ミスや失敗をするかしないかは、ギャンブルや運とはまったく別の話である。
例えば、上司の指示を間違って受け止め、それがミスに発展することがある。
たとえば社内で指示を受ける場合、多くの場合は「話し言葉」によって指示される。
「××を3日後までによろしく」という指示を受けたとする。
これはあいまいな指示である。
これを「はいっ!」と引き受けて、完成形を提出しようとするから、認識の違いというミスが生まれる。
なので、このように曖昧な指示を受けたら、その返事としては、具体的な自分の言葉に置き換えて返す。
目標を達成するための要件を言語化しておく。
たとえば、 「これとこれを、24日の17時までに部長にお渡しすればいいんですね」と、言葉を変えて復唱する。
それで相手の反応がピンとこなければ、指示を間違って受け取っている可能性が濃厚である。
ただ単に復唱するよりは労力が必要だが、このスキルが上達すると、勘違いや認識の差による失敗は撲滅できる。
物事を分解して言葉にしていく力を身に付けるだけで、仕事のミスは格段に減っていくのではないだろうか。
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