« 新・所得倍増論/デービッド・アトキンソン | トップページ | 人は、誰もが「多重人格」/田坂広志 »

2017年5月13日 (土)

孤独論/田中慎弥

Photo 逃げることは、恥ずかしいことでもなんでもない。生きるための立派な術です。

著者がいう「逃げる」とは、世の中の様々なしがらみや仕組みから逃げる、ということ。

仕事、学業、人間関係、因習、しがらみなどによって、いまを生きる人の多くは、「奴隷」になってしまっている。

世の中の人たちはいま、あまりにも孤独を恐れすぎているように映る。

なにをそんなに怖がっているのか。

逃げたあと、いったん避難してひと息ついたあと、冷静な頭で将来のことをきちんと考えればいい。

思う存分考えて、次の行動に移る。

大切なのは、逃げたら、そこからは能動的な思考を継続していくということ。

主体性、能動性、そういったものを取り返すための逃避なのだから。

奴隷に貶めてしまう状況から逃れたうえで模索すべきものは、自分にとって価値ある「何か」。

その「何か」を模索するために、自分の頭で考える。

このシンプルにして味わい深い営みが、奴隷状態から抜け出すポイント。

と、そのように著者はいう。

確かに、私たちは知らないうちに「何か」の奴隷になっているのかもしれない。

その「何か」に気づき、そこから逃げることによって、自分にとって本当に価値のある「何か」を模索すること。

これが多くに人に求められていることなのだろう。

« 新・所得倍増論/デービッド・アトキンソン | トップページ | 人は、誰もが「多重人格」/田坂広志 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 孤独論/田中慎弥:

« 新・所得倍増論/デービッド・アトキンソン | トップページ | 人は、誰もが「多重人格」/田坂広志 »