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2017年5月 6日 (土)

勝率2割の仕事論/岡康道

Photo プレゼンで心がけているのは、なるべく商品の本質から考えて、クライアント(発注元)に提案するということ。すると、たいてい「そんなこと、頼んだっけ?」という反応が返ってくる。発言ではなく、表情が語る。しかし、2割くらいの確率で「おもしろいかもしれませんね」と言ってくれる人と出会う。僕たちは、その2割に賭けて仕事をしている。

勝率2割の仕事術とはどういうものか。

例えば、オリエンテーションで提示された内容を鵜呑みにして、企画を提案したとする。

こういうクライアント追随型のエージェンシーになれば、プレゼンの勝率は7、8割までいけるという。

しかし、それではクオリティの高い広告は生み出せない。

また、迎合広告がクライアントにとって本当にためになるかと言えば、たぶんそうではない。

実は、クライアントはつねに悩んでいる。

悩みは意識されている場合と、意識下に潜っている場合がある。

広告制作者に技術が求められるのは、後者のほうである。

それを発見する力こそが広告制作者に求められる最も必須な能力だという。

そして、それをもとに、商品やそれを手にする人の内面や人生の本質を衝くような広告を生み出す。

そうするとメッセージ性の強い広告になるのだという。

企業が売りたいものを宣伝するのではなく、社会的なメッセージを発信するのである。

企業がメッセージを語るというのは、どういう意味だろうか。

例えば、昭和の時代、「モーレツからビューティフルへ」というキャッチフレーズがあった。

これは時代の転換を捉えた企業メッセージである。

高度成長が終わり、日本人が踊り場に立って、今度はどっちに行くべきかと首をひねっているときに、この広告が流れた。

富士ゼロックスという会社はこれから、そういう精神に則って製品をつくり、売っていきます、という宣言になる。

これは、言うならば、広告表現の空き地である。

そして「本質を衝く」というポジションはいつも空いている。

これが勝率2割の仕事術だというのである。

この視点、他の仕事にも通ずるのではないだろうか。

クオリティの高い仕事をしたいと思うならば。

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