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2017年5月23日 (火)

日本電産流「V字回復経営」の教科書/川勝宣昭

Photo まず「形(行動)」から入らせる。それも会社の実践の場で。それを何回も繰り返させて行動様式を固め、それから思考様式を変えていく。私の日本電産の経験では、これが組織の体質とカルチャーを変えていく一番の早道である。

次々とM&Aを成功させ巨大企業に成長していった日本電産。

M&Aは失敗することも多いのだが、日本電産の場合、買収した会社は短期間で業績を回復している。

V字回復させる秘訣はどこにあるのだろう。

赤字会社は負け犬根性が根付いてしまっている。

このカルチャーをまず変える必要がある。

そのためには、まず「形」から入るというのである。

例えば、剣道、柔道、合気道

その境地に至るまで座学を積み重ねさせて、稽古などは後回し、などということはない。

これらの特徴は、まず形から入ることである。

形から入って、次第に本質に迫るというプロセスを踏む。

意識改革や企業カルチャー変革もこれと同じである。

例えば、日本電産では買収した企業の営業部門改革の起爆剤として、「訪問件数100件運動」を行うという。

この運動は、運動を始めた当座は、営業マンは相当ブツクサ言うはずだ。

今まで午前中は会社にいて、パソコン仕事を行い、午後になって、やおら出かけていくようなスタイルをとっているから、月20~30件で終わっているのである。

このような、ダラダラの企業カルチャーにどっぷり浸かっている営業マンの生活習慣病を変えさせるのが、カルチャー変革の第一歩。

だから経営者、営業担当役員、営業マネジャーは、絶対に手綱を緩めず、鬼になったつもりで取り組まなければならない。

訪問件数をアップさせなければならないことを毎日、営業マンに言い続ける。

これを半年間続けると、不思議なことが起こる。

今までガンとして上がらなかった訪問件数が、噓のように上がり始める。

すると、それと比例して業績も上がり始めるというのである。

効果が上がると、この行動が定着する。

やがてそれがカルチャーを変えていくというのである。

まず「型」から入る。

会社と社員を変える黄金律と言えるのではないだろうか。

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