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2017年7月23日 (日)

ホームレス作家/松井計

Photo そして、やっと私は思い至った。〈良人失格〉〈父親失格〉〈作家失格〉〈勤め人失格〉〈浮浪者失格〉と、あらゆるものから〈失格〉の烙印を捺された私が、何か一つ、取り戻すことができるとしたら、私は迷わず作家の部分を選ぶのだと。

家賃滞納により強制退去を命じられ、家族は緊急避難施設に保護される。

自分は路上での生活を余儀なくされる。

毎日、命を長らえるためだけに必死になっている状態。

おそらく人間としてのプライドはズタズタだろう。

食べるために必死になる中で、自分との対話を繰り返す。

「自分は何者なのか」と。

本書はその間の心の軌跡をたどっている。

そしてたどり着いた結論は「自分は書くしかない」のだということ。

作家としてのアイデンティティに立ち戻ったともいえる。

その後、その体験を綴った本書を出し、ベストセラーになる。

まさに災い転じて福とするということであろう。

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