なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?/久世浩司
「変化や危機は避けられないもの」と捉え、「変化に適応できるように自分たちが変わらなくてはいけない」という積極的な姿勢がグローバルな政界・経済界のトップの主流になりつつあります。
今は変化の激しい時代。
今後、この流れが変わることはないだろうし、むしろ加速するものと思われる。
そうなってくると、レジリエンスを身に付けることは必須であると言えよう。
「レジリエンス」とは何か?
全米心理学会での説明をそのまま引用すると、「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」
レジリエンスの高い人の特徴としては、大きく次の3つが挙げられるという。
1つめが「回復力」。
逆境や困難に直面しても、心が折れて立ち直れなくなるのではなく、すぐに元の状態に戻ることができる、竹のようなしなやかさをもった心の状態。
2つめが「緩衝力」。
ストレスや予想外のショックなどの外的な圧力に対しても耐性がある、テニスボールのような弾力性のある精神、いわゆる打たれ強さ。
3つめが「適応力」。
予期せぬ変化や危機に動揺して抵抗するのではなく、新たな現実を受け入れて合理的に対応する力。
例えて言うなら、道路の亀裂から芽を出して生存し、花を咲かせて繁栄するタンポポのイメージ。
そしてこれらはトレーニングによって身に付けることができる。
それには7つの技術がある。
第1の技術:ネガティブ感情の悪循環から脱出する。
第2の技術:役に立たない「思い込み」を手なずける。
第3の技術:「やればできる」と信じる自己効力感を身につける
第4の技術:自分を特徴づける「強み」を活用する
第5の技術:心の支えとなる「サポーター」をもつ
第6の技術:感謝のポジティブ感情を豊かにする
第7の技術:痛い体験から意味を学ぶ
これらを身に付けること。
本書を基に、一つのトレーニングプログラムとして確立できるのではないだろうか。
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