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2017年7月31日 (月)

『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉/諸富祥彦

Photo 収容所では未来における内面的な拠り所を失った人が崩壊していった。
 このことに最も大きな影響を与えたのは、収容所には釈放期限がないこと、つまりいつまで自分が収容所にいなければならないかまったくわからないという事実であった。

フランクルの『夜と霧』は高校生の時に読んだことがある。

改めて、その時のことを思い出した。

強制収容所という過酷な環境の中で、どんな人が生き残り、どんな人が崩壊していったのか。

そこで著者が発見したのは、感受性の豊かな人のほうが体の頑丈な人よりも収容所での過酷な生活に耐えうることが多かったという逆説であった。

つまり、どんな時にも、人生には意味がある。

こう信じることが大切だと。

この苦しみにも意味がある。

なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。

この人生のどこかに、私を必要とする「何か」があり、「誰か」がいる。

そしてその「何か」や「誰か」は、発見され実現されるのを「待って」いる。

「何か」が私を待っている。

「誰か」が私を待っている。

私たちは、常にこの「何か」「誰か」によって必要とされ「待たれている」存在。

だから、たとえ今がどんなに苦しくても、すべてを投げ出す必要はない。

すべてを投げ出しさえしなければ、いつの日か、人生に「イエス」と言うことのできる日が必ずやってくる。

いや、たとえ自分が人生に「イエス」と言えなくても、人生のほうから「イエス」と光を差し込んでくる日が、いつか、必ずやってくる。

こんな言葉がちりばめられている。

人生に意味を見いだすことがいかに大切か、このことを本書は再確認させてくれる。

良書である。

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