上司のタテマエと本音/濱田秀彦
これまで、16年間、5000人の上司、1万5000人の部下の皆さんとご一緒してきた中で、上司と部下の意識の一致度を調べてきました。その結果、上司の期待を部下が正確に把握できていたケースはわずか3%。97%の部下は上司の真意をつかめないまま仕事をしていることがわかりました。上司の真意は、部下に伝わらないものと考えたほうがよさそうです。
多くの場合、私たちは言葉でコミュニケーションをはかる。
ところが同じ言葉を語っても、相手の受け止め方は様々。
たとえば、上司が部下に「期待してるよ!」と言ったとする。
当然上司はそれによって、部下がやる気をだすことを期待する。
ところが、部下によっては、それによって、やる気がそがれてしまう者もいる。
中には余計なプレッシャーを感じてしまう者もいる。
部下が期待通りの反応を示さない場合、上司は「変わった奴」「ダメな奴」というレッテルを貼る。
実はここからコミュニケーションギャップが生まれる。
こんなことが職場では日常的に起こっている。
「良いコミュニケーションとは、相手の言葉で話すこと」
この重要性を改めて感じさせられる。
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