超一流の勝負力/奥村幸治
将大とイチロー選手に共通しているのは、無益な愚痴をこぼすことなく、何事も自らの責任として正面から捉え、失敗を成長の源泉にしていることです。とにかく前を向いて行動しているのです。
一流選手は、一流であるがゆえに試合に負けたときには徹底的に叩かれる。
マー君やイチローのような超一流であればなおさらである。
彼らは、プロ野球のニュースでは、トップを飾ることが多いが、負けた時は容赦なく叩かれる。
しかし、彼らはそのことに決して愚痴をこぼさない。
言い訳もしない。
負けを自らの責任と認めず、他の選手や環境のせいにしている選手ほど、自分がやり玉に挙げられると不満を募らせる。
守備のエラー、打線の貧打、抑え投手の乱調、悪天候、あるいは監督の采配。
負けにつながる理由はいろいろと考えられる。
一理あるかもしれない。
しかし、自分のことを棚に上げて他の選手や環境のせいにしていては、自分の成長につながらない。
超一流の選手はつねに自らを客観視して、自分に何が足りないか、これからどうすべきかを的確に分析して修正しようと心がけている。
他人や環境面への愚痴をこぼしている暇はない。
そのような雰囲気を漂わせている。
自分のミスと正面から向かい合い、ミスをミスとして認めることが次の成長へとつながる。
自分の失敗を認められない人間は、成長しない。
伸びる人と伸びない人との違いも、こんなところに表れるのではないだろうか。
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