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2017年8月16日 (水)

人生が変わる会話術/丘村奈央子

Photo 共通点にこだわらず、違いを見つけて質問をつくる。これが会話の必須メソッドです。

人との信頼関係を築き、会話を弾ませるためには、相手との共通点を見つけ、それを話題にすること、とよく言われる。

ところが、著者は全く逆のことを勧めている。

「違いを見つけて質問をつくる」ことが大事だと。

二人の人が会話をしたとする。

二人の共通点はおそらく、1%くらいであろう。

逆に大部分は「違い」の部分である。

ということは、共通点をもとに会話をするとは、その1%内の話題で話さなければいけないということ。

これはかなりリスクが高い。

もともと狭い範囲しかないので、始まってもすぐ話のネタが尽きてしまう。

また、「共通点を探さなければ」という思い込みにとらわれると、そのことに心を奪われてしまう。

これでは楽しい会話にならない。

でも共通点を探すという思い込みから抜けると、隣には「共通ではない」領域が広がっている。

話を長く展開させるのであれば、共通ではない話題を使ったほうが確実に続く。

他人同士の「共通ではない」範囲は、人の想像が到底及ばないほど広大だからである。

ここからタネを見つけて会話のきっかけにしていく。

また、違いを話題にすれば「相手は知っていて自分は知らない事柄」から展開することになる。

聞き手からすれば聞けば必ず新しい情報が入り、自分の知識が増える。

知識を増やそうというモチベーションは、聞き手が「もっと聞きたい」と思える充分なエンジンになる。

「そうなのか!」という発見があると、人はもっと聞きたくなる。

自分が知らないことを話題にすれば、「自分が気持ちよく聞ける」という気持ちを自然につくることができる。

聞き手が本心から聞いているかどうかは、あからさまなほど相手に伝わる。

人は「気持ちよく聞けない」状態を察すると、気遣いで話を切ることすらある。

人に話したくなるのは、相手が自分に関心を持っているとわかるからだ。

「この人は私の話に興味を持ってくれている」と相手が分かれば、会話は弾む。

「共通点にこだわらず、違いを見つけて質問をつくる」

これは意外と盲点になっているのではないだろうか。

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