超速片づけ仕事術/美崎栄一郎
片づけなければいけないのは、まわりの人ではなく、自分の気持ちなのです。
働き方改革が叫ばれている。
確かに日本人の生産性は低いし、残業も多い。
働き方にムダが多い証拠であろう。
本書では仕事の効率とスピードを上げるために、モノやパソコンのデスクトップ、タスク、メール、人間関係、情報など、仕事にまつわるあらゆるものを手間と時間をかけずに片づける「仕事術」を紹介している。
中でも人間関係のムダは意外と見落としがちだ。
ムダなお付き合いは、確かに多い。
また、自分と合わない人と仕事をすると生産性は明らかに下がる。
しかし、モノと違ってムダと分かっていてもバッサリといかないのが人間関係のむずかしいところ。
仕事をより速く進める、よりよいクオリティに仕上げるために大切な要素のひとつに「気持ち」がある。
あたり前の話だが、気持ちは仕事に対するモチベーションに大きな影響を与えまる。
そして、気持ちというのは、一緒に仕事をしている人との関係性に大きく左右されることが多いもの。
その意味では、自分と合わない人と一緒に仕事をするのは、時間以上に気持ちにも悪影響を与える。
大事なことは基準を決めることであろう。
そして基準を決めたら、そのほかの人のことは意識から片づけ、気にしないようにする。
人間関係の整理とは、自分にとって心地よい場所をつくる行為といえよう。
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