感情的にならない気持ちの整理術/和田秀樹
「自分こそが正しい」と思っている人は、自分と異なる意見を持つ人に対して、強烈な敵対心を抱きます。結果的に、常に他人に対して怒りの感情を持ちながら過ごすことになります。
「正義」とか「正しさ」という言葉は、ある意味、危険な言葉だ。
「自分のほうが正しい」
「いや、絶対に自分は間違っていない」
このように、どっちが正しいかという議論を延々と続けても解決できるわけではない。
正しさで自分を縛れば縛るほど、不機嫌やストレスから逃れられなくなる。
角度を変えて見れば、いろんな正しさがあるもの。
唯一絶対の正解なんてない。
人間にはいろんな価値観があって当然。
このような柔軟な姿勢を持つことは重要だ。
つまり、「物事は○○でなくてはならない」
このような、物事を一方的に決めつける考え方こそが、人間を最も不機嫌にさせ、不安に陥れる。
そもそも人間の考え方は偏っているもの。
その偏りを自覚すれば、自分の「正しさ」に固執することがなくなる。
結果として、相手の行動にいちいち目くじらを立てることがなくなり、感情に振り回されることを回避できるのではないだろうか。
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