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2017年9月27日 (水)

21世紀の戦争論/半藤一利、佐藤優

21【佐藤】 反対に考えれば、生物兵器や原爆といった非人道的な兵器には抑止力があるということです。一神教の考えでは「許すが忘れない」か、「許さないし、忘れない」かのどちらかです。
【半藤】 水に流すという言葉はない。
【佐藤】 ありません。相手を滅亡させるか、完全に分解してどこか別の民族に同化させるか、徹底的な報復をしないと収まらない。彼らは互いにその怖さを知っているから、争いの前に相手をひとり残らず殺せるかどうかと考えて、殺せると思わなければやらないんですよ。

本書は、歴史について深い知識と見識をもっている佐藤氏と半藤氏の対談。

戦争の歴史について、語り合っている。

これまで戦争は遠い国の話だった日本が、今、北朝鮮の暴走によって変わってきている。

ただ、日本人の中にはいまだに戦争という言葉を語ることすらタブーという空気がある。

特に抑止に関する考え方はかなりズレている。

極端なものは憲法9条があるから日本は守られている、というもの。

ここまで行かなくとも、抑止のために核を持ったり敵基地攻撃能力を持つことについては、議論することすらできないような雰囲気がある。

そして、他国と話し合えば解決すると主張する。

日本人の感覚がいかにズレているのか、歴史を学ぶ意義も、こんなところにもあるのではないだろうか。

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