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2017年9月15日 (金)

すぐやる!/菅原洋平

Photo 「しゃべること」と「体を動かすこと」を同じ脳の部位が司っているのですから、そこをうまく活用することで、「言葉」を「行動」に変えることができるはずです。

言葉を話すことと体を動かすことは、脳の中で密接な関係がある。

脳の中で「言葉を話す」役割をしているのは、「ブローカ野」という部位。

右利きの人のほとんどが、左側の脳の横、ちょうど左耳の先端の少し前あたりに位置している。

「ブローカ野」は「運動性言語野」と呼ばれ、これまで、言葉の中でも主に「しゃべる」ことを担当していると考えられてきた。

しかし、最近になって、「しゃべる」に限らず、「体を動かすこと」全般にも関わっていることが明らかになってきた、というのである。

言葉は、主観的な言葉、客観的な言葉、経験的な言葉、に分けられる。

主観的な言葉とは、目の前の仕事に対して、「面倒くさいなぁ」とか「だるい」「やりたくないなぁ」という、感情をそのまま表す言葉。

客観的な言葉は、状況を描写する言葉。

「書類が積まれている」「今、自分は座っている」など。

そして経験的な言葉とは、今の状況をどのように感じているかを表す言葉。

主観的な言葉と客観的な言葉の間に位置づけられ、「すぐやる」ためのカギとなる。

「山積みの書類を読むのが億劫で、手にとる気にならない」

「見えているけど、手を伸ばせない」

といった感じで、自分が抱えている問題を「体の様子」にして表現するのである。

この手法はリハビリの分野で脳が損傷して体が動かなくなった方の治療に活用されているのだが、私たちの日常でも十分に活用できる。

私たちは、「経験的な言葉」を無意識のうちによく利用している。

たとえば、野球で、ピッチャーのコントロールがうまくいかないとき、「硬くなってるぞ」とか、「力まずにいこう」なんて言ったりする。

自分のプレーや相手のプレーに「どう感じたのか」の言葉を交わし合うことで、次の動作のシミュレーションができるのである。

チームが好調なときほど、選手同士が盛んに声を掛け合っているのは、このしくみが関係していると考えられる。

私たちが、「やらなきゃ」と思いながら手をつけられずにいることも、脳を動かす言葉で表現し直してあげることで、スムーズに動き出せるようになる。

自分が体験したことを、言葉にして話す。

これほど簡単で確実に、脳を動かす方法はない。

行動を変えたいのであれば、言葉を変えれば良いということであろう。

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