働く人改革/沢渡あまね
働きたいのに思いきり働けない!
これは働きたい人にとっては大きなストレスですし、成長を妨げます。モチベーションの高い人たちの腰を折るような改革は、ほんとうの改革と言えるのでしょうか?
「働き方改革」が叫ばれている。
しかし、何か窮屈な感じがする。
ただ単に労働時間を減らせればよいのか。
それによってかえって職場が窮屈なものになってしまわないのか。
そんなことが懸念される。
トップが音頭を取って残業を減らすことも必要かもしれない。
しかし、それだけではおそらく現場は疲弊することだろう。
むしろ、働く者の意識を変える必要があるのではないか。
だから著者は「働き方改革」ではなく「働く人改革」だと主張する。
働く者同士が真剣に自分たちの働き方について本音の意見を交わし、まず意識を変え、次に働き方を変えていく。
このボトムアップのプロセスがあって初めて現場は変わるのではないだろうか。
ただ、「働き方改革」という号令のもと、様々な問題意識が投げかけられていることは良いことだと思う。
あとは、各企業がどのようにしてそれを実質化していくかということが問われているのであろう。
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