「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法/大嶋信頼
すぐ不安になる人に共通する行動は、不安になるたびに「自分にダメ出し」をすることです。
すぐ不安になってしまう人がいる。
どうしてなのか。
不安になる人はその度に「自分にダメ出し」をするというのである。
「見下されてるのかも? でもそれは自分の能力が劣っているせい……」
「嫌われたのかな? あのとき調子に乗ってあんなこと言わなければ……」
「私は悪くない! でもやっぱりこうしたほうが良かったのかな……」
と、このように自分にダメ出しをする。
では、自分にダメ出しをしてしまう人としない人の違いはどこにあるのか。
著者によると、それは「人間に対する信頼感が違う」ということである。
自分へのダメ出しが止まらない人は、常に〈四面楚歌〉の状態。
誰も助けがいないと思っているので、緊張が止まらず、「いつも馬鹿にされてる」とか、「嫌われてる」とか、「このままもっと悪くなる」と考えてしまう。
「みんな仲間」
「いつでも温かく助けてくれるはず」
「私の良さをいつもわかってくれているはず」
とは思えず、
「周りの人はみんな敵」
「自分ひとりでなんとかしなければいけないんだ」
「何かあったら全部自分の責任だ」
と心のどこかで思っている。
ひとりで戦わなくてはいけないので、周りの敵たちが自分に対してダメ出しをしそうなことを想像して、攻撃に備える。
それと同時に自分自身にダメ出しをすることで、自分を強くして、周りの敵に対応できるようにしなくちゃ」となってしまう、というのである。
すぐ不安になってしまう人は、まず、人に対する信頼感を取り戻す必要があるということではないだろうか。
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