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2017年11月23日 (木)

海戦からみた太平洋戦争/戸高一成

Photo もともと軍令部が1941(昭和16)年の夏に開戦やむなしという立場をとった背景には、確固たる勝算があったわけではなかった。このころ日米戦の見通しについて、永野修身軍令部総長はしばしば、「開戦二年間は勝算あり」、しかし「長期戦になる可能性が高い」、「その場合の戦局の推移はおぼつかない」という意見を表明していた。日米戦の主役となるはずの海軍のトップが、このような心許ない見通しを述べていたことに対して、天皇も「成算なきものに対して戦争を始めるのはいかがなものか」と大いに心配したという。

太平洋戦争の最大の問題点は勝てない戦争をしてしまったということである。

そもそも軍令部も勝算があったわけではなかった。

一部の軍国主義者が戦争を始めたという人がいる。

でも、それは違う。

元来、軍国主義者は勝てない戦争はやらない。

むしろ、当時のマスコミやそれによって作られた世論が「戦争やむなし」という空気をつくってしまったのではないのか。

そしてその空気に政府も軍部も抗えず勝てない戦争をはじめてしまったのではないだろうか。

山本七平氏が「空気の研究」という著書で、日本人の意思決定に影響を与えている「空気」の存在を明らかにしている。

その空気が、国の意思決定にも影響を与えたのではないだろうか。

日本人がいかに空気に影響を受けているのか。

歴史を見るとそれがよく分かる。

そして今もそれは全く変わっていない。

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