« 並外れたマネジャーになる 80対20の法則/リチャード・コッチ | トップページ | リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門/福田秀人 »

2017年11月18日 (土)

なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか/ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー

Photo DDOでは、非効率に見えることがきわめて高い有効性をもつ場合もある。DDOは、個人とグループが抱えている根本的な問題に対処するという形で、全員の学習と成長に時間を投資しているのだ。いまその投資をすることにより、将来さらに大きな成功を収めようというわけだ。

DDOとはDeliberately Developmental Organizationの略で日本語に訳せば「発達指向型組織」となる。

DDOでは、ビジネスで卓越した成果を上げることと、会社の仕事を通じて人々が成長することという、二つの目標が完全に一体化している。

二者択一ではないのである。

研究によると、人が仕事で燃え尽き状態に陥る最大の原因は、仕事の負担が重すぎることではない。

その要因とは、成長を感じられずに長く働き続けることだ。

だから、弱点の克服に取り組もうとせず、弱点を隠そうとする結果、みずからの人としての成長をはばんだり、その足を引っ張ったりすることの弊害は、あまりに大きい。

世界中のどの国でも、大半の人が「自分の弱さを隠す」ことに時間とエネルギーを費やしている。

まわりの人から見える自分の印象を操作し、なるべく優秀に見せようとする。

駆け引きをし、欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。

自分を隠すことにいそしんでいるのだ。

しかし、弱さの重要性に気づいた人は、それと向き合う。

弱さは、恥や恐れや自己肯定感の乏しさの基である反面、喜びと創造性、帰属意識、愛情の根源にもなる。

DDOは弱さに目を向ける。

そしてそれを克服することを通して人の成長を促し、組織としての成果につなげる。

本書では、それを単なる理論ではなく、ネクスト・ジャンプ、デキュリオン、ブリッジウォーターという三つの企業を通して、実証してみせている。

非常に興味深い。

« 並外れたマネジャーになる 80対20の法則/リチャード・コッチ | トップページ | リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門/福田秀人 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/555602/66028605

この記事へのトラックバック一覧です: なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか/ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー:

« 並外れたマネジャーになる 80対20の法則/リチャード・コッチ | トップページ | リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門/福田秀人 »