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2017年11月30日 (木)

エニアグラム即効心理術/花菱昼男

Photo 「子供は成長するにつれ自分の中の感情と、適合しなければいけない外界、つまり社会的な現実との間に、対立を感じ始める。自我意識とは、『社会に適合しようとして身につけた、限定的な意識の様式』である。人は、防衛の壁を築くことによって、自分を守ろうとする。何故なら、自分と外界の間には、分裂が生じているからである。自我は、外界が自分の性に合わないし、危険だと感じている。それは外界が、自我の最も深い欲求を、常に満たしそこねているからである」

さっと読めるミニ書籍だが印象に残る言葉があった。

これはエニアグラムをアメリカに紹介したオスカー・イチャーソの言葉。

彼は「自我意識は、自己と外界の間の分裂から生じる」としている。

イチャーソによれば、人は四歳から六歳にかけて、自分の中で味わっている内的な感情と周りの外界とが食い違い「同調」しないことを発見する。

社会はある意味で敵なのだ。

そして、これは「損失」として経験される。

自分と自分以外の全てのものとの間に、理想的な一致が失われていることに気付き、その「損失」を自己実現によって埋め合わせようと決心する。

その為には自己実現とは何なのか、また自分は何者であるのかという意識を必然的に制約せざるを得なくなる。

結果、自分だけの人生を創り出そうと決心し、全てを自力で成し遂げることができると主張するようになる。

また自らの自己実現の為に、外界の現実との相互性に依存することを拒絶する。

このような外界との関係性と葛藤のなかで人格が形成されるというのである。

エニアグラムでは人を9つのタイプに分けているが、勉強すればするほど、人の自我・気質の奥深さに驚かされる。

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