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2017年11月 7日 (火)

不屈の人 黒田官兵衛/安藤優一郎

Photo 官兵衛は家臣や領民からの視線を非常に意識し、その信頼を得るよう心掛けた。その姿勢はもちろん仁愛から発したものだろう。官兵衛は血で血を洗う戦国時代を、仁愛をもって生き抜いた男だったのだ。

天才軍師と呼ばれた黒田官兵衛。

しかし、官兵衛にとって合戦は最後の手段であった。

まずは説得により投降・開城を促し、それでも降伏しなければ、そこで初めて兵を動かし合戦・城攻めに及んだ。

実際、中国攻めでの備中日幡城、四国攻めでの阿波岩倉城、そして小田原攻めでの小田原城など、説得工作によって次々と開城させている。

弁舌をもって戦わずに敵を投降させるその手腕に秀吉は嫉妬し、官兵衛を冷遇する大きな原因になってしまった。

官兵衛はその卓越した能力の故に、主君の秀吉には嫉妬されて冷遇され、同じ家臣である石田三成たちからも羨まれて排斥された。

それでも当時の常識であった「武威あるのみ」という姿勢を、官兵衛は頑として採らなかった。

「合戦の前にまず説得」という姿勢は、官兵衛が人を殺すのをたいへん嫌う武将だったから。

息子の長政に対しても、「家臣を手討ちにするのはよほど重大なことである。殺さずに済むように心掛けなければならない」と常々言い聞かせた。

官兵衛のこうした言動は、殺戮が日常茶飯事の戦国時代としては非常に珍しい。

どんなに不利益を被ろうとも頑なに己の信念を貫く姿勢。

見習いたいものだ。

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