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2017年11月 4日 (土)

高校生が学んでいるビジネス思考の授業/大森武

Photo【問1】冷戦時代、アメリカ大統領は考えました。「このまま軍拡競争を続けたら、アメリカ経済が破綻してしまう。なんとか軍縮の方向に切り替えたい。でも、アメリカだけが軍縮したのでは、ソ連に世界の覇権を取られてしまう。それでは、ソ連にとって一番おいしく、アメリカにとって最悪の結果になる。さて、どうしたらいいものか?

2003年に始まった高校の新科目<情報科>。

これはビジネスパーソンに必須の「論理思考」や「問題解決力」の基礎がつまった科目。

今では大学入試の定番問題である「ゲーム理論」や「統計」、「モデル化」さえも扱われている。

上記はその中の一つ、ゲーム理論の問題。

両者が軍縮する場合に合計利得は最も多くなるのだが、それは解ではない。

相手国が軍縮するなら、自国は軍拡で行くほうが得。

また、相手が軍拡を選ぶ場合は、自国が軍縮したら大損してしまう。

相手の選択にかかわらず、自国は軍拡を選んだほうが有利。

だから軍拡競争は止まらない。

これがゲームの解である。

両者が軍縮を選ぶのが理想のように見えるが、その状態は、相手を裏切りたいという誘惑と、相手にいつ裏切られるかわからないという恐れを、お互いに抱いている状態。

だから、非常に不安定。

ましてや相手のことが信頼できなければ、軍拡を続けるしかないということになる。

これが両者の合理的な選択ということになる。

このような考え方を高校の情報化で学んでいるのであれば大いに歓迎すべきといえるだろう。

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