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2017年12月 6日 (水)

日本人の9割が知らない遺伝の真実/安藤寿康

9 世の中には、たくさんの子育て本が出ています。 「××した時は、もっと褒めるようにしましょう」など、さまざまな子育てテクニックが紹介されていますが、そうしたテクニックの効果は、行動遺伝学の立場から考えると、あまり期待できません。

人の能力はどのくらい遺伝によるものなのか?

この遺伝率は驚くほど高い。

IQは70%以上、学力は50~60%くらいの遺伝率がある。

生まれた時点で配られた、子ども自身にはどうすることもできない手札によって、それだけの差が付いているわけだ。

残りは環境ということになるのだが、学力の場合、さらに20~30%程度、共有環境の影響が見られる。

そして、共有環境というのは家族メンバーを似させるように働く環境のことなので、大部分は家庭、特に親の提供する物質的・人的資源によって構成されていると考えられる。

親が与える家庭環境も子どもはどうすることもできない。

つまり、学力の70~90%は、子ども自身にはどうしようもないところで決定されてしまっているということ。

驚くべき数字である。

こうなってくると、頭が良い、悪いはオギャーと生まれたときに決まっているということもできる。

遺伝子によって、その人の人生がある程度デザインされているとも言える。

そうはいっても、遺伝の影響は100%ではない。

ここに人の可能性があるのではないだろうか。

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