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2017年12月28日 (木)

戦争調査会/井上寿一

Photo 幣原は現実主義者である。敗戦直後であれば誰でも不戦の誓いを立てる。しかし20年、30年経てば、「もう一遍戦争をしよう」と考えるようになるかもしれない。その時、なぜ日本は戦争に敗けたのかを調査した記録があれば、その記録は「非常に価値のある有益なる参考書類」になるだろう。幣原はそう考えた。

戦後、戦争調査会が持たれた。

戦争調査会は総会、五つの部会、部会長会議と参与会議の四つのカテゴリーの会議体によって構成された。

どうして戦争に日本は突入したのか、そしてなぜ早めに終決できなかったのか。

様々な立場や角度で議論されている。

そこでは今でも一般論とされている考え方の多くが否定されている。

たとえば、「軍部の暴走によって戦争に突入した」という考え方。

これは議論の中では疑問が投げかけられている。

「軍部の人達が何時も開戦論者であると思うのは私は間違いではないかと思います」と幣原氏は述べている。

たとえば、第一次世界大戦時、イギリスが日本に参戦を求めた。しかし陸軍は断ったのだと。

第一次世界大戦後、軍縮の時代が到来する。「軍隊なんてものは余計なものだ」。

世の中の風潮は激変する。

第一次世界大戦後の「平和とデモクラシー」の風潮が軍部を追い込み、のちの反発につながったと述べている。

また会議の中で「主観のない歴史はあり得ない」とも述べられていることは興味深い。

「如何なる歴史家と雖も主観論を入れずに書く事は出来ぬ」と。

だから戦争調査会の報告書もそうなるはずであると。

だから主観と主観をぶつけ合うことによって多様な見方を示すことが大事なのだろう。

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