本質を一瞬で伝える技術/溝田明
社長という生き物は、はるか上空を飛ぶ鳥のようなもの。時代、国内外、トレンド、自社の売り上げやイメージなどの大きな流れを見ています。空高く飛ぶ鳥に、大河はよく見えますが、細かいものはおぼろげです。社長もまた社員の個性、人間関係、事情など、細かなことはほとんど見ていません。正確に言うと、細かいことだけにはとらわれていません。
仕事柄、多くの社長と話す機会がある。
その中で感じているのは、優れた社長は本質をつかむことに長けているということ。
あまり細かいことにとらわれない。
今だけでなく、5年後10年後を見ている。
自分の会社のことだけでなく、視野が広い。
この本質をつかむ目を持つことは社員であっても重要だ。
仕事でパッとしない人は本質を見ないで仕事をしている。
もしくは、見抜く方法を知らない、と言えるかもしれない。
そのため、がんばっている割に評価を得られない。
また、本質をつかんでいないので、話しも伝わりにくい。
結局、何を言いたいのかわからないのである。
今ある課題は何か?
目指すべきゴールはどこか?
自分のこだわりは何か?
この仕事の一番の目的は何か?
絶えず自らに、このような問いかけをすることが必要なのではないだろうか。
« がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事/神尾哲男 | トップページ | 日本人だけがなぜ日本の凄さに気づかないのか/ケント・ギルバート、石平 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
« がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事/神尾哲男 | トップページ | 日本人だけがなぜ日本の凄さに気づかないのか/ケント・ギルバート、石平 »