ザ・プラットフォーム/尾原和啓
私がプラットフォーム運営者を見るときに、もっとも大切にしていることがあります。
それは「共有価値観(Shared Value)」です。
本書で位置づけるプラットフォームとは、個人や企業などのプレイヤーが参加することではじめて価値を持ち、また参加者が増えれば増えるほど価値が増幅する、主にIT企業が展開するインターネットサービスを指す。
言い換えれば、ある財やサービスの利用者が増加すると、その利便性や効用が増加する「ネットワーク外部性」がはたらくインターネットサービスである。
現代に生きる私たちはいつの間にか何らかのプラットフォームの上で生活し、参加している。
グーグル、フェイスブック、アップルを始めとした海外プラットフォーム。
リクルート、楽天、iモードなど日本式プラットフォーム。
これらが今、世界を変えていっている。
これらを見る場合、大事なことは「共有価値観」だという。
グーグルであれば「マインドフルネス」
アップルであれば「ユア・ヴァース」
このプラットフォームはどんな価値を共有しようとしているのか?
これが明確に打ち出された時、人々はそのプラットフォームに集まってくる。
逆に言えば、これが明確でなければ、すぐに淘汰されてしまう。
でも、これってプラットフォームだけでなく、すべての企業に言えることなのではないだろうか。
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