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2017年12月23日 (土)

「行為のデザイン」思考法/村田智明

Photo 私が提唱している「行為のデザイン」とは、人の行動に着目し、改善点を見つけてより良く、美しくしていこうとする手法です。ユーザーが滑らかに目的の行為を進められるデザインを「良いデザイン」と定義し、最終目標とします。

「行為のデザイン」とは、対象をモノだけに絞らず、人や情報、環境を含んだ中で「行為がスムーズに美しく振る舞われるためにどうあるべきか」を考えるデザインである。

だからまずユーザーが目的を達するための動き・行為に着目する。

もし利用中に動きが止まるのであれば、それは利用法がわからないとか、いったんやめて戻らなければいけないなど、プロダクトに「バグ」があるということ。

たとえば、会議室のような広い部屋の照明をつけようとして、スイッチで迷ったとする。

壁に6つや8つのスイッチがあり、どっち側がどの照明と対応しているのかわからない。

この状況の原因は、認識のしにくさにある。

このときデザインが担うべきは美しいスイッチ盤やつまみの色ではない。

もしこのスイッチ盤が垂直な壁面ではなく水平に近い角度で設置されていたら、ユーザーは照明の位置を天井に置き換えてもっと連想しやすくなる。

また、壁面にあったとしてもデザインで窓側とドアの位置などがわかるアイコンや線で囲んであれば、照明とスイッチの位置を対応させやすくなる。

つけたい照明がすぐわかるスイッチ盤があれば、ユーザーは「照明をつける」という行為を美しくスムーズに行うことができ、ここでやっと「良いデザインを施した」といえる。

今までのデザインでは「このパネルが美しい」「スイッチがきれいだ」という点が重視されていたが、「行為のデザイン」の着眼点はまったく違うところにある。

つまり何気ないユーザーの行為に沿ったデザインを考えれる。

これが「行為のデザイン」だというのである。

人間の行動が「主」であり、デザインは「従」である。

「行為のデザイン」の基本は、人間の行為にデザインを沿わせること。

良いデザインというものは何かということを改めて考えさせられた。

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