ブランド人になれ!/トム・ピーターズ
「人はだれしも、何かを売って生きている」(ロバート・ルイス・スチーブンソン)
胸が痛くなるほどの真実である。さて、あなたは何を売る?
働き方改革が叫ばれている。
しかし、その前に働く人そのものが変わる必要があるのではないか。
「働き方改革」ではなく「働く人改革」である。
なぜなら、これからの時代、70歳まで働かざるを得ない時代がくる。
人工頭脳やロボットはどんどん進化していく。
だとしたら、「私にはこんなことができる」「これは私にしかできない」というものを持つ必要が出てくる。
つまり自分のブランド化である。
自分をブランドにするのは一大事業であり、一人ひとりが個人で取り組む事業である。
その成否によって、将来が大きく左右される。
自分をブランドにするというのは、実用的な発想であり、金儲けのアイデアであり、ホワイトカラーの受難期を生き抜く知恵でもある。
と同時に、それは、なにものにもとらわれず、しずかに自分を見つめなおす絶好の機会だ。
自分にこう問いかけてみる必要がある。
自分がいまやっていることは、自分のブランド化になにか役立つだろうか?
答えがノーなら、時間の使い方を考え直したほうがいい。
また、あれもこれもと欲張らないことだ。
「これなら自分にもなんとかやれそうだ」あるいは「自分にはこれしかない」と思えるものをひとつ選ぶ。
選んだら、それに磨きをかける。
こんな取り組みが一人ひとりに求められる時代になってきたということだろう。
« できたことノート/永谷研一 | トップページ | 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済/水野和夫 »