シンプルに結果を出す人の 5W1H思考/渡邉光太郎
私には、6人の正直な召し使いがいる。
(私の知りたいことは何でも教えてくれた)
彼らの名前は、What(何)、Why(なぜ)、When(いつ)、
そして How(どうやって)、Where(どこ)、Who (誰)である。
これは『ジャングル・ブック』で有名な英国のノーベル文学賞作家、キプリングの著作の中の詩の一節だという。
5W1Hというと、あまりにも基本的なことであり、あえて取り上げる必要もないように思たのだが、そうではない。
世の中のいざこざや人生の悩みはすべて5W1Hのちょっとした「ずれ」や「あいまいさ」から生じている。
5W1Hを使いこなせば、多くのコミュニケーションギャップは起こらないだろう。
ビジネスの世界でも、5W1Hでビジネスモデルを説明すればかなりスッキリする。
例えば設立当時のAKB48のビジネスモデルはどうなっていたのか。
AKB48の活動のベースは「毎日」(When)「固定の劇場」(Where)で公演すること。
オタクの聖地、秋葉原に活動をフォーカスし、その駅前のドン・キホーテの8階に構える「AKB48劇場」という、自前の小さな劇場で、基本毎日パフォーマンスを行なう。
つまり、「いつ、どんな過程をもって、活動するのか?」(When)、どこで、どんな場で、演じるのか?」(Where)。
このシンプルな問がユニークなコンセプトの発想起点となった。
また自分のやっている仕事を、5W1Hをばらして、くずして、組み合わせて、使いこなすことによって、仕事のパフォーマンスは飛躍的に上がるだろう。
5W1Hというシンプルな問いに落とし込むと、思考が整理され、他の事象との本質的な違いも比較しやすくなる。
さらには対極的なアイデアも出しやすく、発想視野を広げることができる。
結局、ビジネスや仕事は5W1Hの集合体。
シンプルに5W1Hに落とし込めるものでなければダメだということではないだろうか。
« 利益アップの超売れるしかけ100/山下貴史 | トップページ | 紋切型社会/武田砂鉄 »