いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編/安藤達朗
明治維新を遂行した人々の年齢を調べると,その意外に若かったことに驚かされる。維新前に客死した人物では,安政の大獄で処刑された吉田松陰が30歳,橋本左内が26歳だったし,禁門の変で戦死した久坂玄瑞は25歳だった。1867年,高杉晋作は29歳で病没し,坂本龍馬は33歳で暗殺されている。生きて明治維新を迎えた人物は,王政復古の1867年で考えて,薩摩の西郷隆盛は41歳,大久保利通は38歳とすでに壮年だが,長州では,木戸孝允の35歳をはじめとして,井上馨33歳,山県有朋30歳,伊藤博文27歳だった。
最近、近現代史の知識が不足していることを痛感している。
そこで本書を読んでみることにした。
ことしは明治維新から150年。
最近は明治維新を否定する本も出版されてきている。
吉田松陰はテロリストだとする本も出版されている。
しかし、明治維新が、日本が近代化し、世界の列強に対峙するターニングポイントとなったことは否定できない。
そして、改めて驚かされるのが、明治維新を遂行した人物の年齢である。
20代30代がほとんど。
維新のエネルギーはこの若さから出てきたと言えるのかもしれない。
それと比較すると、今の日本、エネルギーが足りない。
そんなことを考えさせられた。
« 彩り河(下)/松本清張 | トップページ | 頭がいい人の仕事は何が違うのか?/中尾ゆうすけ »