« 戦争の大問題/丹羽宇一郎 | トップページ | 15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと/正田圭 »

2018年2月28日 (水)

大人の語彙力が使える順できちんと身につく本/吉田裕子

Photo 言葉は、世の中をとらえる窓です。
 言葉を知ることは、その言葉が背負う価値観、気づかいなどを知ることでもあります。

言葉はその人の人間性を如実に表すことがある。

しかも、いい年になると、言葉に関して注意を受ける機会は減る。

ただ、はっきりと言葉や態度に出さなかったとしても、内心ではあきれ、軽蔑しているもの。

これが怖い。

もし、注意されないのをいいことに、乱れた言葉づかい、幼稚な言葉づかいを続けたとしたら、まるで裸の王様状態になる。

傍から見れば、極めて恥ずかしい状況である。

言葉は、ただ単にその意味を表面的に覚えるだけでは足りない。

言葉の本質をおさえたうえで、自分のものとして柔軟に使いこなせるようになってはじめて、真に「語彙力を培った」ということができる。

例えば「断腸の思い」という言葉がある。

どうしようもなく苦しいときなど、自分の気持ちをうまく言葉で言い表せないことがある。

ありふれた言葉では、自分の苦しみを十分に言い表せていない、という思いに陥る。

そんな極度の苦しみを表現するために、「断腸の思い」という言葉を使う。

はらわたが断ち切れてしまうほどの苦しい思い。

この言葉の由来になったのは、中国古典の『世説新語』に載っているエピソード。

我が子を人間に捕らえられ、悲しみ苦しんだ母猿は、延々と子猿の乗る船を追いかける。

百里以上にわたって追いかけた挙句、息絶えてしまった母猿。

その腹を割いてみたところ、腸がズタズタになっていた、というのである。

このようなエピソードが言葉の由来を知っていると、同じ言葉を使うにもその重さが違ってくるのではないだろうか。

« 戦争の大問題/丹羽宇一郎 | トップページ | 15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと/正田圭 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/555602/66418615

この記事へのトラックバック一覧です: 大人の語彙力が使える順できちんと身につく本/吉田裕子:

« 戦争の大問題/丹羽宇一郎 | トップページ | 15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと/正田圭 »