仕事はうかつに始めるな/石川善樹
フローに入り続けるための秘訣は、「小さな目標」を立てること。
こんな誰でもできることを、誰もできないくらい続けた人だけが、質のよい、強い集中状態を保つことができるのです。
同じ仕事をやるにも、集中してやるのとそうでないのとでは、結果に大きな違いが出てくる。
1日のうち、高い集中力を発揮できるのは4時間が限界だという。
しかし、実際には4時間集中するのはまず無理。
マイクロソフト社のレポートによれば、現代人が連続して集中できる時間は、2000年では12秒だったが、2015年にはとうとう8秒になってしまったという。
とにもかくにも、現代人にとって集中力は一つの課題になっているようだ。
では私たちの周りで高い集中力を維持しているのはどのような人たちであろう。
まず思い浮かぶのがアスリートである。
彼らのやっていることは単純なことが多い。
速く走ることであったり、より重いものを持ち上げることであったり、毎日同じ動作を繰り返す。
単純なことを繰り返し繰り返しやっている。
しかし、高いパフォーマンスを発揮するアスリートは、どんなに単調に思えることでも、自分を飽きさせないように工夫しながら「小さな目標」を設定し続ける。
そして、そのようにしてこられた人だけが、限界を突破し、新しい革新のフェーズに入り、パフォーマンスの向上を続けることができる。
ビジネスパーソンも同じ。
ビジネスパーソンでも高いパフォーマンスを上げ続けている人は、「小さな目標」を設定するのが上手なのだと思う。
たとえば、これから行う1時間の仕事に対しても、なんとなく始める人と、事前に「小さな目標」をきちんと設定している人ではアウトプットが違ってくるだろう。
結局は、このような小さな事の積み重ねがきちんとできる人が、どの世界でも、大きなことを成し遂げるのではないだろうか。
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