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2018年2月11日 (日)

悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル/國貞克則

Photo ドラッカー著作のほとんどを翻訳してきた上田惇生氏の講演で、私は「なぜ"management"という言葉が日本では『管理』と訳されているのでしょうか」と質問したことがあります。上田氏の答えは「私は自分の翻訳のなかで"manage"という言葉を『管理』と訳したことは一度もない。"management"という言葉に対応する適切な言葉は漢語にも大和言葉にもないのです」というものでした。

日本では「マネジメント」を「管理」と訳することが多い。

だから「マネジャー」のことを「管理者」または「管理職」と呼ぶ。

名は体を表すというが本当にそうなのだろうか。

マネジャーは管理さえすればよいのだろうか。

「管理」はマネジャーの仕事の一部にしか過ぎない。

"manage"という言葉の本来的な意味は「どうにかこうにか何とかする」ということ。

つまり「やりくり」することである。

だから、マネジャーとは「やりくりする人」である。

特に、中小企業のマネジャーはこの言葉がピッタリくる。

何しろ、中小企業には「ヒト」「モノ」「カネ」全てがない。

それを「どうにかこうにか何とかする」ことによって収益が上がるようにする。

つまり「やりくり」である。

そしてマネジメントとは管理ではなく、前例もなく良いか悪いかの判断もつきかねるような問題を、どうにかこうにか何とかしていく仕事だといえる。

マネジメントを学ぶ場合、まず言葉の意味からしっかり教えることも必要なのではないだろうか。

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