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2018年2月 5日 (月)

彩り河(上)/松本清張

Photo_2 色をなして井川は江藤社長を睨んだ。
(系列会社の専務のイスがあるが。ゆくゆくは君がそこの社長になる含みでね)
(お断わりします)
 頬をひきつらせて井川は叫んだ。

今は首都高速道路の料金所の係員をしている井川正治郎。

しかし、数年前は常務への昇進を争っていた。

出世競争に敗れた井川は子会社の社長のイスを用意されたが、それを蹴って会社を辞める。

地位を失い、その当時付き合っていた女を失い、その心情は恨みつらみで爆発しそうな状態。

そんな中、井川はある日、自分の働く料金所で、高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見る。

助手席には、かつてのライバルで東洋商産社長の高柳秀夫が乗っていた。

これまで押さえていた感情が噴出する。

見違えるほど美しくなり、高級クラブのママに納まっている和子に、井川は再会を試みるが、相手にされない。

落胆する井川に奇妙な男が近づいてくる。

こんな流れでストーリーが展開してゆく。

井川を突き動かすものが男の嫉妬であることを考えると、つくづく人間は感情の動物だと思う。

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