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2018年3月18日 (日)

東芝の悲劇/大鹿靖明

Photo どんな名門企業といえども、トップ人事を過てば、取り返しのつかないほどの打撃をその企業に与える。一国は一人を以て興り、一人を以て滅ぶ。東芝で起きたことは、それだった。どこの会社でも起こりうることである。

東芝ほどの名門企業がどうして凋落していったのか。

本書を読んで、感じるのは、最初から最後まで権力闘争、派閥闘争の話だということ。

転落の一因となった米ウェスチングハウスの買収劇。

2015年に粉飾決算が発覚。

そしてウェスチングハウスの経営破綻。

東芝の凋落は、すべて経営者の失敗に起因するもの。

その意味では「経営不祥事」だった。

歴史に「if」はないというが、もし西室泰三が社長にならなければ東芝の歩みはずいぶん違ったものになっただろう。

せめて西室泰三が西田厚聰を抜擢しなければ、ここまでの惨状に陥ることはなかったに違いない。

東芝の元広報室長は「模倣の西室、無能の岡村、野望の西田、無謀の佐々木」と評した。

この四代によって、その美風が損なわれ、成長の芽が摘み取られ、潤沢な資産を失っていった。

権力に固執し、責任をとらず、思考停止したトップを擁する組織は必ず滅びるという警告だと言える。

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