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2018年4月26日 (木)

自分探しと楽しさについて/森博嗣

Photo なにをしても、自分は見つかるし、なにをしても、自分は高まる。まずは考えないで、行動することだと思う。考えるのは、そのあとで良い。

ひと頃、若者の間に「自分探しの旅」がある種のブームのようになったことがある。

また、今でも「自分探しの旅」に出かける人が後を絶たない。

おそらく、海外のどこかに「等身大の自分」がいるという夢のような奇跡を信じているのだろう。

でも、「自分を探す」というのは、奇妙な言葉だ。

自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずである。

自分が考えていることは、他の誰が考えていることよりも感知しやすい。

自分が好きなもの、自分がしたいこと、自分が得意なこと、自分が苦手なこと、自分の将来はどうなるのか、そういうことは、誰よりも自分が一番知っているはずである。

それなのに、わざわざ海外旅行までしなければ、自分を探せない人がいるのだから、どうにもわからない。

でも、一方で、一番わからない存在、それが自分である。

何しろ世界中の人で唯一肉眼で見る事のできない存在、それが自分である。

鏡で見ている自分は毎日見ているが、それは左右が逆になっている自分に似た自分である。

本当の自分ではない。

でも、分からない部分があるからこそ愛おしくなるのではないだろうか。

より深く知りたくなる。

少なくとも、海外に「自分探しの旅」に出かけるというのは、ちょっと違うのではないだろうか。

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